【レポート】協力隊になる前に地域を知る!小鹿野町版おためし地域おこし協力隊の実録!
地域交流プログラムの概要
小鹿野町では、令和5年度に選考方法を一新した募集採用事業の一環として2泊3日の地域体験プログラムである「おためし地域おこし協力隊」を実施いたしました。
今回の募集ミッションは「空き家対策」!
地域おこし協力隊の希望者である4名(荒木さん、奈良さん、平野さん、小西さん)にご参加いただいた「おためし地域おこし協力隊」は、小鹿野町を構成している5エリアの空き家と地域キーマンを2泊2日で巡る地域交流プログラム。
緊張感の中で始まった3日間をレポートにしてお伝えいたします。
今回巡った小鹿野町の5つのエリア
1日目 オリエンテーション~交流会
オリエンテーションからスタート!
小鹿野町の議場で体験プログラムの趣旨説明をLIFULLの後藤さんから、また、おためし地域おこし協力隊への激励を森町長からしていただきました!
その後は、緊張感も漂う中、参加者の皆様から自己紹介をしていただきました。
小鹿野町をプレゼンを聞いた後の質問はとても盛り上がりました!
小鹿野エリア:西秩父商工会・移住相談窓口でヒアリング
ヒアリング
ヒアリング
西秩父商工会の加藤さんから空き店舗・工場と利用希望者をマッチングさせる「空き店舗マッチング」の話や、協力隊在任中、退任後の事業化の際にしていただける起業補助金やサポート体制の話をしていただきました。
その後は、移住相談窓口のある観光交流館で協力隊OGの本さんから地域おこし協力隊になるにあたっての心構えや隊員活動時代のご自身の失敗談とそこから学んだことをお聞かせいただきました!
たくさんの質問も出てとても賑やかなヒアリングとなりました。
小鹿野エリア:空き店舗兼住宅を見学
1軒目の空き家は、小鹿野エリアにある店舗・住宅が一体となった空き物件。
所有者の高田さんと地域キーマンの須崎さんにご案内いただき、ご説明いただきました。
市街地の中心に位置しており、過去には薬局やネイルサロンの事業者に貸し出していたとのこと!
活用のイメージがどんどん沸いてくる物件に大盛り上がりでした。
電気が通ってないので探検してるみたい、、、(笑)
最後には、須崎さんの営む須崎旅館さんで町の歴史の説明をいただきました!
お待ちかねの地域交流会!
初日の最後は、地域で活躍するプレイヤーの方々にお集まりいただき、大交流会を開催いたしました!
全員からの自己紹介も早々に、日中のヒアリングでは聞けなかった小鹿野町のリアルな部分についてお酒を飲みながら情報交換。
ずっと小鹿野町に住んでいる方から、移住してきた方などそれぞれの目線での熱い思いを語っていただく場となりました。
「乾杯共和国」で売り出し中の秩父地域ならでの溢れんばかりのお酒!交流会を企画していただいた協力隊OBの太田さんからお酒の紹介をしていただきました!
森町長からワインの差し入れもあり、5時間近い大盛り上がりの交流会となりました。
2日目 長若・両神・三田川エリアの空き家見学
長若エリア:農家さんとテレワーク移住でカフェをされているご夫婦からヒアリング
農業が盛んな地域である長若エリアの魅力を現役農家の黒田さんから教えていただきました。有害鳥獣の被害の深刻さに一同興味津々でした!
続いて、5年前にテレワークで都内の業務を引き継いで移住された石倉さんご夫婦から子育てと地方移住が最高の組み合わせであることや、オフグリッドな電気を自家発電する夢の生活が実現できたことをお聞きしました。
なんといっても、空き家を購入して暮らしている石倉さんが空き家に付属していた蔵を改修した「蔵カフェ」の珈琲が絶品!地域の名称であるKakinokubo(柿ノ久保)を店舗名にしているところに地域愛を感じました。
長若エリア:空き校舎を利活用している長若集学校さんにヒアリング
長若集学校の校長の強矢さんに空き校舎の利活用を行っている(一社)おかえり集学校の取組や地域おこし協力隊の活動と連携していくためのアイディアなどをお伺いいたしました!
懐かしの校舎で皆さん懐かしそうでした!
両神エリア:地域商社とボルダリングパークのヒアリングと空き家物件を見学
地域商社おがのでは、地域商社推進室の出浦さんから地域商社の取組と現状、今後の展望を教えていただきました。
行政で地域商社を運営することの難しさなど、退任後に起業を目指している隊員皆さんにも関係のある話題が多くありました。
Uターンしてスパイスカレー屋さん「杏仁」さんで絶品カレーを食べた後は、町有施設のボルダリングパークを見学しました。
三田川エリア:年間5万人の観光客を呼び込む尾ノ内氷柱の発起人にヒアリング
今では、年間5万人の観光客を呼び込む人気の観光地となっている「尾ノ内氷柱」は、平成21年に地元住民や商工会青年部が中心となって氷柱事業を開始いたしました。
今回は、その発起人である北さん、髙橋さんに尾ノ内氷柱をご案内していただきました!
人気の観光地となった今でも、マイクロ水力発電による「氷柱ecoライトアップ」やBBQ場としてのブランディングに取り組むなど、向上心を忘れないチャレンジの雰囲気に一同興奮して説明を聞いておりました!
小鹿野町で事業を起こす種もたくさん見つけていいただきました!
2日目夜:ビッグログハウスに戻りワークシートの作成!
2日目の夜は、ビッグログハウスにも取り、明日の発表に向けたワークシートの作成を行っていただきました!
LIFULLの後藤さんと集学校の強矢さんが壁打ち役となって伴走的に作成をサポート!明日の発表を控えていることもり、悩みながら緊張感のある時間となりました。
作成が終わった後は、お酒を飲みながら、この2日間のことの意見交換をするお時間となりました!
3日目:倉尾エリア~ワークショップ・解散
倉尾エリア:消防団の操法大会を見学して、倉尾地区の空き家を見学!
最終日の朝は、ビッグログハウスの浅見さんに3日間の御礼を伝え、小鹿野町消防団の操法大会の見学からスタート!
実は、小鹿野町は消防団の入団割合が人口比率でみると埼玉県でダントツの1位!地域コミュニティの強さの一因にもなっております。
都心部ではまず見られない消防団活動に参加者からは、「参加してみたい!」との声もあり、嬉しい限りでした。
その後は、倉尾エリアに向かい、地域内交流を深め、住民の健康寿命を延ばすことを目的に、浅香さんは16年に「上郷健交サロン」を設立したキーマンの浅香さんに地域の空き家などをご案内いただきました!「家を一軒一軒回ると、普段から誰とも会話をしていない、高齢独居者が多いことが分かった。限界集落で生活していくためには、住民が結束し、助け合うことが重要だと痛感した」との課題感を肌身で感じつつ、この地区の可能性を垣間見た時間となりました。
火を囲みながら膝をつき合わせたコミュニケーション!まさに、地域に触れる時間でした。
みどりの村:いよいよワークショップで発表の時間!
みどりの村の「村Cafe」でお昼を食べたら、いよいよワークショップの時間です。
町からは、森町長をはじめ、総合政策課長、まちづくり観光課長、移住定住推進室長に加え、隊員OBの太田さんから激励とご挨拶をいただき、ワークショップがスタート!
緊張感もありながら、この3日感で感じたプログラムの感想や地域ヒアリングから見つけたビジネスの種や町の課題と解決策など皆さんの経験やスキルを生かしながら解決する方法を発表いただきました!
1人づつ、太田さんや町の職員、LIFULLの後藤さんからフィードバックをさせていただき、最終面接に向けて事業計画のブラッシュアップをしていただきました。
参加者の皆さんのあまりの地域理解の深さに驚きを隠せませんでした!
お別れ:名残惜しい中、解散の時間
皆様、3日間に渡るタイトなスケジュールの中での地域交流、大変お疲れ様でした!
今回の地域おこし協力隊の採用は1名ですが、どなたがなっても一緒に地域を良くしていける方々にご参加いただき、町職員も地域おこし協力隊に大きな可能性を感じた時間となりました。
次回は最終面接になりますが、またお会いできることとても楽しみにしております!
着任した平野隊員のインタビューはこちら
皆さんもおためし地域おこし協力隊に参加しませんか?
小鹿野町では令和6年度も「おためし地域おこし協力隊」を実施いたします!
時期は11月上旬、ミッションは「シティプロモーション」です。
募集ページはこちらから
コミュニティの繋がりが強く、キーマンの多い小鹿野町で、地域の人にスポットを当てたシティプロモーションを一緒にしませんか?
応募お待ちしております!
(執筆:小鹿野町役場移住定住推進室)
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