小鹿野町版地域おこし協力隊採用・おためし地域おこし協力隊インタビュー
残りの人生を小鹿野町に捧げたい!67歳の挑戦!
~地域住民との交流から得た、都会の意識を捨てて町と自然に溶け込む覚悟~
小鹿野町では、昨年度から募集・採用の仕組みを一新し、以前の「書類選考と最終面接」のみから、「カジュアル面談・書類選考・担当者面談・おためし地域おこし協力隊・最終面接」へ変更いたしました。
18名の応募者から選考を通過して今年2月に着任された平野さんに今回の選考とおためし地域おこし協力隊を通しての感想をお伺いしました。
平野さんプロフィール
熊本県出身、移住前は東京都新宿区、中野区等に居住。
東京では、司法書士事務所や弁護士事務所に勤務。仕事をしながら宅地建物取引士等の法律資格を取得した後、東京都新宿区で行政書士事務所を開業し、20年以上行政書士として稼働。
Q1.応募した時の感想をお聞かせください。
応募を決めて役場に電話したところ、受託事業者のLIFULLに電話するように言われました。
LIFULLと小鹿野町の関係性がわからず多少の違和感を感じましたが、LIFULLに電話して違和感は解消されました。
また、協力隊の知識がほとんどなかったため、LIFULLからの説明で初めて制度をある程度理解することができました。
Q2. カジュアル面談についての印象はいかがでしたか?
面談終了時点では協力隊についてのイメージが完全についたわけではなかったものの、自分のスキルや方向性が隊員業務に合っていることの判断をすることができましたし、東京のやり方が地方ではそのまま通じない可能性があるとわかりました。
そのうえ、地域おこし協力隊は自己実現だけでなく、町を豊かにしていく視点も忘れてはいないとの説明もあり、制度の理解が進みました。
加えて、年齢的に協力隊は厳しいと思いつつ応募しましたが、この面談をきっかけに協力隊について調べるようになりました。事前面談的な役割は必要だと感じました。
Q3. 担当者面談についての印象はいかがでしたか?
担当者面談をしている時は、緊張感はありましたが、事前に担当者の方とお話できたため、有意義な時間でした。
また、実際に会うのと、ZOOMで話すのには差があり、ZOOMの距離感がちょうど良かったです。
担当者のお二人と事前に話すことで、役場の雰囲気や担当者の人物像がわかり、選考が進む上でも、着任した後のことを考えても非常に安心感を覚えました。
Q3.おためし地域おこし協力隊についての感想をお聞かせください。
総評としては楽しかったです。
楽しかったというのも、申込時点では、よくある移住ツアーのような旅行的な楽しさを想像しましたが、スケジュールを見ると、タイトなスケジュールでワークショップや発表が組み込まれていたため、実際には採用の一環であることや採用側の本気度も分かったため、こちらの本気度でやらなくてはいけない!というワクワク感の楽しさを感じました。
初日には緊張感がありましたが、先輩協力隊OBOGの方々と交流し、生活面や活動の具体的な話を聞くことができました。地域性や地域のプレイヤーの方々の雰囲気もお酒を酌み交わしながらの話で理解することができました。
おためし地域おこし協力隊のレポートはこちら
Q3.おためし地域おこし協力隊の前後で小鹿野町に対しての印象は変わりましたか?
おためし地域おこし協力隊前後で大きく変わった意識は、スキルや資格があっても住民の理解がなければ仕事が進まないということでした。タイトルにも繋がってきますが、「都会の意識を捨てて町と自然に溶け込む覚悟」の必要性を肌で体感しました。つまり、都会のビジネスのように資格やスキルが大きい影響を与えるのではなく、「地域の方々と関係性を築くこと」が最も重要であると感じました。
逆に言えば、キーマンの方々との関係性や住民理解を持った上で事業を行うことで活動を円滑に進めることができるとも感じました。
おためし地域おこし協力隊の最後の発表は、都内で考えていた事業計画を地域の特性を加味することでブラッシュアップすることができた非常に効果的な機会でありました。
Q5. 協力隊の活動についての方向性を教えてください。
空き家問題に取り組んでいるからには、地域おこし協力隊の任期3年の間に何とか空き家問題解消のための道筋をつけたいと思っています。これがわたしに課せられた、後に続く協力隊員のための使命だと思っていますし、任期満了後も定住してこの問題に関わって行きます。
現実問題として、年々小鹿野町の人口は減少しています。地域の歴史や文化を大切にしなければいけないことはそのとおりですが、長い間、地域に連綿と受け継がれてきた慣習は尊重しつつも、現代社会にそぐわなくなった慣習は、見直さなければならない場合もあります。
現代社会は契約社会ですので、とくに大事な財産である不動産を売買、賃貸する際は契約書をきちんと作成し、後々トラブルがないようにしなければなりません。そのためには、契約締結の場面においては必ず契約書面を取り交わすようにしたいものです。
皆さんもおためし地域おこし協力隊に参加しませんか?
小鹿野町では令和6年度も「おためし地域おこし協力隊」を実施いたします!
時期は11月上旬、ミッションは「シティプロモーション」です。
募集ページはこちらから
コミュニティの繋がりが強く、キーマンの多い小鹿野町で、地域の人にスポットを当てたシティプロモーションを一緒にしませんか?
応募お待ちしております!