地域おこし協力隊

地域おこし協力隊とは?

地域おこし協力隊は、都会から地方に住民票を移して、地域の魅力づくりや暮らしのサポートなどに取り組み、その地域への定住・定着を図る制度です。

たとえば、地元のブランドや特産品をPRしたり、農業や漁業の仕事を手伝ったり、地域の人たちの暮らしを支える活動を行います。協力隊としての活動は、自治体から委嘱を受けて行い、期間は1年~3年ほどです。

地域おこし協力隊のポイント

・自分の経験・能力を活かした地域活性化の仕事に就きながら、理想とする暮らしや生きがいを見つけられる

・任期中、時間をかけて仕事や住居等、定住に向けた準備が可能(任期後の定住率 約70%)

・国・自治体等によるサポートが充実

・令和6年度は、10代から60代以上までの幅広い年齢層の総勢7,910名が、移住・定住、観光、商品開発の販売、地域コミュニティ活動、漁業・水産業、農業・林業、環境保全、医療・保健、デジタル、教育・文化、スポーツ等の幅広い分野で活躍しました

どんな分野で活躍しているの?

活動の内容は地域ごとにさまざまですが、たとえば農業や林業、水産業といった一次産業に関わる仕事のほか、地域の特産品を活かした商品づくりや、デジタル技術を活用した暮らしのサポート、人と人をつなぐ交流の場の企画など、幅広い分野で活躍しています。

小鹿野町における地域おこし協力隊

小鹿野町でもこれまでに20名以上の地域おこし協力隊が委嘱され、観光・移住促進事業、農産物加工、有害鳥獣対策、養蜂、林業イノベーション、高校魅力化など、様々な分野で活躍してきました(2025年7月現在)。

募集中の「地域おこし協力隊」

<鳥獣害対策・農村サービス産業に係わる事業>
■鳥獣害対策に係る活動
■有害鳥獣の捕獲・処理、ジビエ利用に係る活動
■遊休農地や荒廃森林を活用した農村サービス産業に係る活動
■その他の活動

募集人員/1名
募集期間/令和7年9月16日まで

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先輩協力隊の声

松田遼さん / フォトグラファー

移住サイトの運営や写真撮影、町民や移住ツアー参加者へのインタビューをしています。インタビューを通して、都心では出会えない価値観に触れ、自分の世界が広がるのを感じられます。記事として形にすると、喜んでくれる人が多いのもやりがいです。子育て環境も最高で、地域の集まりではよその大人たちが子どもを叱ってくれたり遊んでくれたりと、大きな家族のような暖かさがあります。近所にはキレイな川もあり、夏はすぐに自然の中で遊べるのも魅力。小さな町だからこそ、人との距離が近く、自分の働きかけがダイレクトに届くのを感じられます。新しいことに挑戦し、自分の経験を地域に活かしたい人には、とてもやりがいのある環境です。

芦田央さん / ライター・マーケター

元々、小鹿野町で知り合いの農業をお手伝いしていたご縁が繋がって協力隊に。個人でも広告代理事業をしているので、その知見を活かせる「移住プロモーション」という業務に従事することができて、また取り組みのなかで様々なことに挑戦させてもらえる環境に、とても感謝しています。

そして東京にも拠点を残すという「二拠点生活」での働き方も認めていただきました。やってみると厳しいこともありますが、私自身が「二拠点生活」のロールモデルとなれるよう、これからも東京の仕事と協力隊の業務、農業の並立を目指して頑張っていきたいです。

卒業生の声

太田誠さん

・在任中の業務:農業・農産物加工
・卒業後の進路:「egoma comapany」を設立し、荏胡麻(エゴマ)の生産・加工や、秩父黄金かぼすを使った製品の開発・販売に従事

地域おこし協力隊の活動のなかで農業未経験からエゴマ栽培を始めて、最初は知らないことばかりでしたが、たくさんの地元の方に助けていただいて、どうにか任期を全うすることができました。始まる前は「3年間は長い」と思っていましたが、過ぎてみると本当に一瞬で終わってしまって。

今後はエゴマの事業をより本格化して、さらにかぼすや金ごまなど、新しい作物にも挑戦したいです。加えて、エゴマ油を健康意識の高い海外へ輸出するなど、しっかり収益を上げる仕組みを作ることにもチャレンジしたいと考えています。今こうして様々なチャレンジができるのも、協力隊の時のつながりや、自治体のサポートがあってこそなので、本当に感謝しています。