2026年4月18日、秩父 小鹿野町の春を彩る「小鹿神社例大祭」、通称:春まつりが開催されました。豪華な屋台と笠鉾で知られるこのお祭りは、町が誇る文化遺産です。屋台などは、本来であれば地域住民のみが触れることのできる特別な存在ですが、今年の春まつりでは地域外の方から屋台の曳き手を公募。お祭りをきっかけに小鹿野町にかかわる「関係人口」として、二名の方にご参加いただきました。本記事では、観客席から眺める「見物客」ではなく祭りの「当事者」として過ごした、お二人の感想をお届けします。
(写真)屋台の曳き手として町外からご参加いただいたお二人
左:鈴木さん 右:林さん
「見る」から「参加する」へ。他地域のお祭りに飛び込む
―まずは今回、屋台の曳き手体験に応募されたきっかけを教えてください。
鈴木さん: 私はもともとお祭りが大好きなんです。できれば、「見る」よりも「参加」したい。でも、お祭りって基本的には地域に根差しているものなので、地域外の人がお祭りに「参加する」ことって、実はすごくハードルが高いことだと思うんです。今回のような参加体験の募集はとても珍しいなと感じて、思い切って応募しました。
林さん: 私はシンプルに「お祭りそのものに参加したかった」というのが一番です。自分の地元である香取市にも「佐原の大祭」というお祭りがあって、「どんな風に違うお祭りなんだろう」という文化的な興味もありました。募集を見つけて、迷わず申し込みましたね。

―実際に屋台を引いてみて、いかがでしたか?
鈴木さん: 全てが貴重な体験でした!一番印象的だったのは、屋台の方向転換をする「車地(しゃち)」の技術を間近で見られたことです。車地巻式の屋台をテレビで見たことはありましたが、実際にそばで見ると、屋台がぐらつく振動まで伝わってきて……思わず「おおーっ!」と叫んでしまいました。やっぱり生の迫力は素晴らしいですね。
加えて、屋台の天井裏に描かれた「竜」の絵を間近で見られたのも嬉しかったです。竜が好きなんですよね(笑)。あの細工の持つ迫力は、実際に屋台のそばに行かないと本当の価値が伝わりづらいですよね。
―祭りの内側に入ったことで、なにか気づいたことはありますか?
林さん:小鹿野町は、普段は静かな場所かもしれません。でも、一年に一度のお祭りに向けて、みんなの士気があがっていき、コミュニティがどんどん熱を帯びてくる。そのエネルギーこそが、お祭りには不可欠なんだなと肌で感じました。勉強になることばかりで、本当に楽しかったです。 私の地元にも、人口減少による祭事の人手不足という課題があるのは同じです。今回、小鹿野町が外の人を受け入れてでも祭りを維持しようとする取り組みは、自分たちの地域としてもすごく参考になると感じました。
鈴木さん: 子どもから大人まで、いろんな世代が一つのことに夢中になって、一緒になって楽しんでいる光景は本当に素晴らしいですよね。都会ではなかなか見られなくなったこういう景色は、絶対に絶やしたくないなと感じます。日本の文化としてだけでなく、自分の暮らす地域のなかで、人と人とのつながりを維持していくためにも、お祭りは残していかなきゃダメなものだと強く思いました。

ーありがとうございました。
今回の「春まつりの曳き手募集」は、小鹿野町観光協会の青年部である「ちょこっともてなし隊」が企画したものです。“ちょこもて隊”では、小鹿野町に来訪されるすべてのお客さまにとって、小鹿野の観光がよりよい体験となるように日々活動しています。「活動に協力したい」「企画に参加してみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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小鹿野町観光協会事務局
☎0494-75-5060
秩父郡小鹿野町(おがのまち)では、移住を検討されている方向けに、実際の生活を体験できる「おためし移住住宅」を提供しています。
リアルな暮らしを体験いただけるよう、町民とのコミュニケーションや農作業体験、鳥獣害対策見学などのアクティビティも選択できるコーディネーター伴走型、2泊~最長9泊が可能で、利用料は無料(2026年4月現在)です。移住のご検討にあたっての情報収集として、ぜひお気軽にご利用ください。

