小鹿野町・両神1・2地区では、今年も「納涼祭」が開催されました。日程は8月17日(日)。例年、8月の第3日曜日に開かれており、今年でおよそ20年続く地域の恒例行事です。
主催しているのは、地域の有志のみなさん。普段は著者が太鼓でお世話になっている方々でもあります。「少子化が避けられない地域だからこそ、子どもたちの心に少しでも残る体験をしてほしい」――そんな想いで続けられている催しです。
このイベントに、地域おこし協力隊として2024年末に移住した松田が小学校1年生の息子と共に参加したのでレポートします。
夏休みらしい催しがずらり
会場では、消防車の放水体験、ます掴み、スイカ割り、バーベキュー、かき氷、川遊びと、夏休みの醍醐味がずらりと並びました。






川では子どもも大人も夢中になって歓声を上げてマスを追いかけ、スイカ割りでは仲間と声を掛け合いながら挑戦。バーベキューの香りと、かき氷の冷たさが暑さを和らげ、会場全体が笑顔であふれていました。

主催者の皆さんも、準備は大変そうでしたが飲み物片手に楽しげな雰囲気。地域の方々だけでなく、帰省中の家族連れなども歓迎され、どなたでも気軽に参加できる和やかな場となっていました。

今回、私は「参加者のひとり(兼記録係)」として家族と一緒に参加させていただきました。
1年生の長男は、現地で出会った男の子とすぐに仲良くなり、川辺のジャンプ台で何度も飛び込みを楽しんでいました。その後も一緒にかき氷や焼きたてのますを一緒に食べたり、へとへとになるまで遊んだ二人。

帰りも名残惜しそうに「途中まで一緒に帰る」とクルマで行って仕舞えばすぐの道をわざわざ歩いて帰りました。並んで歩いていく小さな二人の後ろ姿をクルマで追いかけながら、どんなことを話しているんだろうなと想像しつつ、子ども時代の「今しかない時間」の尊さを強く感じました。


印象的だったのは、最初浮き輪を持っていなかった二人に、近くで見ていた方が快く浮き輪を二つ貸してくれたこと。そのおかげで、二人は安全に何度もジャンプを楽しむことができました。地域の優しさにも触れることができた瞬間でした。
また、思った以上に川が深く、息子が一瞬溺れかけた場面も。私は着替えも用意していませんでしたが、必死で川に入って助けました。すぐに無事に救い上げることができましたが、「水の怖さ」を親子で体感した出来事は、忘れられない学びにもなりました。
この納涼祭は、ただの夏のイベントではありません。主催者の方が願う「少しでも大塩野という場所を楽しい場所として記憶に残してほしい」という想いは、確実に子どもたちの心にも、そして大人にも届いていると感じました。
自然の中で遊び、地域の人に見守られ、思いがけない優しさに触れながら過ごす――そんな時間は、都会ではなかなか得られないものです。子どもたちが無邪気に笑い、大人たちも肩ひじ張らずに支え合う姿は、この町で暮らすからこそ見られる風景なのだと思います。
主催者の皆さん、本当にありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします!
※納涼祭は地域外の方も歓迎しています。ご関心のある方は、当サイトのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
撮影・執筆 地域おこし協力隊 松田遼
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