登山や自然、交通に空き家、長期滞在しないとわからない小鹿野ライフ

小鹿野町には、移住を検討している方が1泊から最大9泊まで無料(2025年6月現在)で利用できるお試し住宅「OGANO LIVING」がある。今回その住宅をご利用いただいたのは、登山が趣味だというご夫婦。東京の西側に実家があり、1~2時間で来られるエリアに移住先を探している。あたたかく過ごしやすくなってきた4月中旬に滞在した移住希望者さまに、小鹿野でのお試し滞在について感想をうかがった。


滞在中は登山にたくさん行かれたそうですね。

小鹿野アルプス・釜ノ沢五峰・般若山を法性寺の横から登って行ったり、あとは群馬側に近い志賀坂諏訪山に行ったりしました。あとは小鹿野じゃないんですけど群馬の吾妻山、長野の八風山、今日お試し住宅をチェックアウトした後も、秩父市の城峯山に寄って帰ろうと思っています。

昨日の午前中は時間があったので小鹿野町が見渡せる展望台(四季の道)にも行ってきました。あそこはすごく良かったですね、おいしそうなワラビもたくさん生えてましたし。

我々の移住サイトにも展望台からの写真を使っているんですけど、冬に撮影したものなので、ちょうど春バージョンを撮りに行ったところです。

四季の道小鹿野展望台」からの風景

あとこの辺りは、星空がすごいんですよね。教えてもらった居酒屋「たな」さんからの帰りで、お試し住宅付近は中心街の方と比べると街灯も少ないので、星がすごく綺麗に見えました。

そんな星空が、晴れていればいつでも見られるのが小鹿野の素晴らしいところの一つです。
今ほかに、どんなエリアを移住先候補として検討していますか?

まだ特にはないですね、実家が東京の西の方なんで、何かあってもすぐ1,2時間で出られるエリアが良いなとは考えています。

奥さんは滞在中に用事で一度東京に戻られたそうですね。免許をお持ちでないと聞きましたが、交通機関で帰ってみてどうでしたか?

正直に言うと、大変でした(笑)。お試し住宅から一番近いバス停「滝原団地前」から西武秩父駅まで行って、そこから特急に乗って東京へ。車がないことの大変さを実感しました。やっぱり滞在してみないと分からないことが多いですね。

私としてはもちろん小鹿野に来ていただけると嬉しいですが…秩父市や横瀬町には電車も通っているので、東京方面に出る際は便利です。

今までは家の方から秩父に来ると「自然豊かなところだな」と思っていましたけど、秩父から小鹿野に来るとさらに自然が濃いですよね、もうレベルが違うくらい(笑)。秩父には何でもあって都会だっていうイメージに変わりました。

私は山好きなので、アクティビティの面ではやっぱり小鹿野がいいですね。小鹿野町からは山の見え方もすごく良いんですよ。両神山なんかも稜線がすごくきれいに見えて。

秩父には何でもあると言っても、小鹿野にもおいしいお店はたくさんあるし、たまたま入った焼肉屋さん(ホルモン鷹)なんかも非常に美味しかったです。けど、それぞれ行くまでにちょっと距離があるんですよね。車で行くしか選択肢がなくなってしまう。だからノンアルになってしまうという…

実は小鹿野の飲食店には、大々的にアピールはしていないものの、お酒を飲みたいお客さんのために無料で送迎してくれるところが結構あります。

そうなんですね!それはありがたい。

ところで小鹿野の空き家事情ってどんな状況でしょうか?

移住希望者の方にすぐご紹介できるような物件は、多くないというのが正直なところです。そういった状況はこの町に限らずですけど…ただ小鹿野町はラッキーな方なんですよ。私のちょうど1年移住の先輩である平野さんという人が、東京で20年以上行政書士事務所を運営されていた方で、「空き家」に特化した移住相談員としてサポートをしてくれるからです。

そんな方がいるんですね。

物件探しなら不動産屋へ、相続などについての相談なら弁護士へ、と案内されるのが一般的です。なので空き家の所有者さんや、移住希望者さんの相談に直接乗れる平野さんの存在は、小鹿野町にとって非常に大きいと思います。

良い物件を見つけられるかどうかが移住の最大のネックになってくると思うので、そういう方のサポートはありがたいですね。今回の滞在は「物件探し」という感じではなく、まずはどんな感じなのか雰囲気をつかみに来たので、次回来たときはぜひ相談してみたいと思います。

ありがとうございました。


埼玉県秩父郡小鹿野町では移住を検討されている方向けに、実際の生活を体験できる移住体験住宅「OGANO LIVING」を提供しています。「OGANO LIVING」は町営住宅を改装した施設であり、リアルな暮らしを体験いただけるようコーディネーター伴走型、利用料は無料(2025年6月現在)です。移住のご検討にあたっての情報収集として、ぜひお気軽にご利用ください。

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写真:移住相談員 松田遼
文章:移住相談員 芦田央

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